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【卒業生インタビュー】自分自身で考え、行動する力とともに

2020.03.10

横浜市こども青少年局 南部児童相談所 支援係 児童福祉司
人間社会学部社会福祉学科 卒業
森麻美さん
学園ニュース VOL.269

【卒業生インタビュー】自分自身で考え、行動する力とともに

横浜市こども青少年局 南部児童相談所 支援係 児童福祉司
人間社会学部社会福祉学科 卒業
森麻美さん
学園ニュース VOL.269

今回は私と同じ、社会福祉学科を卒業された森麻美さんにお話を伺いました。里親専任の児童福祉司として横浜市こども青少年局南部児童相談所にご勤務の森さん。子どもも話しやすそうな柔らかい雰囲気の中に、常に子どものためになることを第一に考えながら多岐にわたる業務をこなす力強さを感じました。

里親専任の児童福祉司の仕事

横浜市の児童相談所の業務については最初に相談調整係が対応にあたり、その後支援の継続が必要なケースを支援係の児童福祉司が担当します。わたしの仕事は、施設に入所している児童も含め、担当しているケースの家庭や学校訪問、里親関係については啓発活動、里親を希望する方の研修のコーディネート等、多岐にわたります。突発案件も起こり日々さまざまな業務がありますが、常に声を上げることができない子どもの代弁者である意識をもって、子どものためになることを第一に考え、行動しています。
また横浜市では近年、里親家庭への新生児委託の取り組みを行っています。早期から家庭で育つことでその家庭に慣れ愛着関係を築くことができるので、力を入れて取り組んでいます。

写真左)里親制度や支援活動への理解を広げるために、説明会だけでなく気軽に立ち寄れるイベントなども開催
写真右)里親制度は子どものための制度。いろいろなパンフレットを準備して活動を行う

子どもの成長を支える

子どもと関わるときは、遊びながらリラックスした状況を作ったり、自分も楽しむ気持ちを持ちながら話したりと工夫をしています。地道にコミュニケーションを取り続けることや、安定した生活を保障し大人との信頼関係を築いていくことで子どもたちは変化していきます。
段々と生き生きしてきて将来の夢を持てるようになり、成長していく姿を見ることが非常に嬉しく、やりがいにつながっています。

幅広く学んで

学生時代は児童相談所で実習を行って児童福祉について学ぶだけでなく、国際社会福祉を学ぶゼミに入ってイタリア語を学び、フィールドワークで補聴器メーカーや日雇い労働者の町であった寿町の見学をするなど、さまざまな角度から学びを深めていきました。
社会に出て、「自分自身で考えて行動する」ためには多様な目線で物事を見ることができるかどうかが重要です。ぜひ、学科や専門分野を超えて幅広く学んでください。

プロフィール
森 麻美 もり まみ

2005(平成17)年3 月、人間社会学部社会福祉学科卒業。 同年4 月から民間の児童養護施設などの勤務を経て、2015(平成27)年に社会人採用として入庁、社会的養護が継続的に必要な児童の支援を行っている。 さらには翌2016 年から里親専任児童福祉司として、制度の普及や研修、相談、支援など行っている。

インタビューを終えて

私自身、経済面や精神面で不安定な状況に置かれている世帯の子どもを対象とした生活困窮世帯?学習支援ボランティアを行っているので、子どもとの関わり方など参考になるお話を聞くことができ、とても貴重な機会でした。私も「自分自身で考えて行動」できるよう、経験したことのないことにどんどん挑戦し、視野を広げていきたいと思います。

●取材?文 学生記者 
人間社会学部 社会福祉学科3 年 吉野 あゆみ