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\JWU PRアンバサダー/ 社会で活躍されている卒業生インタビュー第1弾!

2023.12.20

こんにちは。JWU PR アンバサダーです。
日本女子大学には、さまざまな分野で活躍されている卒業生がいらっしゃいます。そこで、今回から4回にわたり、「社会で活躍されている卒業生インタビュー」をお届けします。本企画では、私たちがインタビューを通して日本女子大学で学ぶ意義や、卒業後の社会での活躍を深堀していきます。今のお仕事内容から、大学時代でしかできない学びや経験、学生の時に絶対しておいた方がよいことまで、ここでしか聞くことのできない貴重なお話を伺いました。
第1回は、2016年に本学家政学部食物学科食物学専攻を卒業され、現在オイシックス?ラ?大地株式会社にお勤めの小川ひかりさんに、JWU PR アンバサダーのK.YとN.A、A.Tの3名がお話を伺いました。

社会で活躍されている卒業生の小川ひかりさんに、JWU PR アンバサダーのK.YとN.A、A.Tの3名がお話を伺いました

——現在のお仕事についてお聞かせください。

小川:現在は、オイシックス?ラ?大地株式会社で会社を挙げて取り組んでいる、プラントベース食のミールキットブランドであるPurple Carrot(現:Plant Oisix)のレシピを開発しています。プラントベースは、動物由来ではなく、植物性食品を積極的に取り入れる食の志向です。アメリカなどでは馴染みのあるものになっている一方で、日本ではまだまだ「『食』の意識が高い人のためのもの」といったイメージを持たれることが多いようです。そこで、プラントベースの食事に馴染みのない方にも無理なく、楽しく、手間なくプラントベース食を日常的に取り入れやすくなるように、食材や味付け、調理の仕方を工夫して野菜の美味しさを引き出すことで、動物性の食品が入っているものと遜色のない美味しいプラントベース食のミールキットを作ろうと日々仕事を行っています。

 

——プラントベースを広めたいと思ったきっかけは何ですか。

小川:弊社は、「これからの食卓、これからの畑」という企業理念を掲げています。そこには、食卓と生産者が豊かになる応援をすることで会社を成長させていこうといった思いがあります。私は、プラントベース食は限られた人のためだけのものではなく、消化にやさしく、野菜を無理なく摂ることができ、人や環境、動物にとっていいものだと考えています。プラントベース食を広めることによって、人の健康や環境、日本社会をよくしていきたいという思いで日々仕事をしています。

 

——食で社会をよくしていきたいという思いからこの仕事を選ばれたのですね。食品業界を志したきっかけは何ですか。

小川:もともと食べることが好きで、美味しいものを周りの人にも食べてもらいたいという思いがありました。中学生の時に読んだ安部司さんの『食品の裏側』という本に書かれていた、消費者には見えない食品の影の部分があることに衝撃を受けたことが大きなきっかけです。大切な人にも心から勧められる美味しい食品を届けられるような環境に身を置きたいと思うようになりました。

社会で活躍されている卒業生の小川ひかりさんに、JWU PR アンバサダーのK.YとN.A、A.Tの3名がお話を伺いました

 

——では、大学時代のお話に移ります。所属していた中国福彩app官方下载室について教えてください。

小川:飯田文子先生の調理?食味評価学中国福彩app官方下载室で学びました。私は日本女子大学附属高等学校の出身ですが、そこを選んだきっかけの1つが、将来食に関する仕事がしたいと考え、受験校を選ぶ過程で飯田文子先生の中国福彩app官方下载室に興味を持ったことでした。卒業論文では「豚肉の油脂の官能評価(*)」について執筆し、朝から晩までみっちりと中国福彩app官方下载に明け暮れる毎日でしたが、学生が6人程度と少人数の中国福彩app官方下载室だったので、和気藹々とした雰囲気の中で楽しく中国福彩app官方下载をすることができました。

食物学科には、食べることや自分が好きなものを人と共有したり広めたりすることが好きで、明確な将来の目標に向かって努力をしている人が多かったため、就職活動の際などもお互いに切磋琢磨することができました。

*官能評価???美味しさの評価の要素を分解して人が味覚、嗅覚、触覚、視覚、聴覚の五感を使ってそれぞれの要素をどう評価しているかを調査し、結果を分析する手法

 

——大学時代、小川さんの周りにはどのような人が多かったですか。

小川:個性が豊かで、他の人の好きなものや信念などを尊重し、多様性を認め合える人が多かったと思います。社会に出ると、他人の価値観を受け入れることは容易ではありませんが、日本女子大学にはそれが自然とできる人が多かったように思います。私は現在プラントベースプロジェクトのチームを率いていますが、大学時代に培った経験から、メンバーの性格やバックグラウンドを受け入れながら、チームとして同じ方向を向き仕事をすることを心掛けています。

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 ——確かに私も日本女子大学に入学して、他人を受容して認め合える雰囲気は魅力の1つだと感じています。それでは、大学外での活動で力を入れたことは何ですか。

小川: 4年間続けたイタリアンレストランの調理のアルバイトに力を注いでいました。アルバイトでは、1つの調理法をとっても化学だなと思う瞬間が多くありました。大学で学んだ知識を実際に生かすにはこのようにするのだなと学ぶことができ、授業で知った化学式はレシピだとこのように生かすのかと知ることもできました。同僚の調理スタッフには、専門学校で調理を学んでいる人も多く、学生ではなくプロ意識を持って働くことが求められたため、挫折を味わうことも多かったのですが、その分成長することができました。この経験は、今の自分の原点にもなっており、学生の時にしかできない貴重な経験となりました。

——向上心を持って取り組まれていたのがとてもよく伝わりました。現在、仕事をしている上で大切にしていることをお聞かせください

小川:お客様のお声を聞くことです。オイシックスはオンラインでご注文をいただくため、普段お客様に直接お会いすることができないので、お客様が商品についての感想を送れるフォームに寄せられるご意見を毎日見ています。また、お客様にインタビューをすることで小さな心の機微を感じ、すぐに商品に反映してお届けすることで信頼関係を築いていくことを大事にしています。就職活動の際にも、お客様のお声を受けて商品を改良できる環境かという視点は気にしていたポイントです。

 

——直接お客様の声を聞いて商品を提供できるやりがいのあるお仕事ですね。

お仕事をしている上で、日本女子大学で学んだことが生かされていると思う経験はありますか。

小川:2つあります。1つ目はスキル面です。食物学科で学んだ専門知識は今の仕事にも生かされています。栄養学や調理学を勉強できる大学は他にもありますが、日本女子大学の食物学科で良かったと思うところは、食べる人を主体とする「食」を多面的に捉える学びがあるところだと思います。例えば「食」を文化から捉える学びは、今の仕事でも「食」の大切さを広める上で生かされていると感じます。2つ目は、マインド面です。建学の精神である「自学自動」に基づき、附属高等学校の文化祭などの学校行事では生徒自らが考え、全員で時間をかけて作りあげることが多かったように思います。自分で考えて自分で動くことは、社会に出ると特に求められるようになりますが、高校と大学の7年間で培ってきた「自学自動」の精神は社会に出てからの私の自信につながっています。

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——大学生のうちにやっておいた方が良いと思うことは何ですか。

小川:自分と異なる考えを持つ人とたくさん触れ合ったり、足を運んで自分で体験して感じたりする経験は大事なことだと思います。私にとってはアルバイトや国内?海外旅行がそうでした。このような経験を経て自分の価値観を広げ、さまざまな人の気持ちに思いを寄せられるようになることは、この先どんな進路を歩んでも役に立つことではないかと感じます。私にとって、日本女子大学は自分の価値観のベースを作ってくれた場所だったと思います。

 

——相手に思いを馳せながら考えて行動するというのは、日々商品開発に取り組まれている小川さんのお仕事への向き合い方にも繋がっているのではないかと思いました。

最後に、後輩に向けてメッセージをお願いします。

小川:大学時代は自分の好きなことを追求できる貴重な時間だと思います。日本女子大学の学生や教職員は、自分の好きなことを追求する姿勢を認めて協力してくれたり、賛同してくれたりする環境だと感じます。自分の好きなことを探求し、仲間と協力してやりきるという時間に充ててみてください。社会に出たとき、自分自身の励みになるはずです。また、縦の繋がりが強いのも本学園の良いところだと感じます。実際に私も学生時代にたくさん卒業生にお会いして、自分の職業選択の指針になるお話を聞きました。学生の皆さんには横の繋がりだけでなく、縦の繋がりもぜひ大切にしてみていただければと思います。

【今回インタビューを行ってみて】人間社会学部文化学科3年 K.Y

今回のインタビューでは、附属高等学校から7年間学ばれてきた建学の精神でもある「自学自動」の精神が社会に出てからも生かされ、これがお仕事に向き合う姿勢へと繋がっていることがとても伝わってきました。日本女子大学から社会へと羽ばたいていく先輩からのお話を聞いて、改めて「価値観を認め合える環境」が日本女子大学の魅力の1つだと感じます。私も大学生の間に、本学の三綱領である「信念徹底」「自発創生」「共同奉仕」の精神を大切にしながら、さまざまな経験を通して社会に貢献できるような力をつけていきたいと思います。


※家政学部食物学科は、2025年に「食科学部(仮称)」へ改組転換する予定です。

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