【卒業生インタビュー】日本とミャンマーの架け橋になるために
2024.04.22
こんにちは。JWU PR アンバサダーです。今回は、日本女子大学の家政学部家政経済学科を卒業されたミャンマーご出身のNYEIN NYEIN EIさんに目白キャンパスまでお越しいただき、留学生から見た日本女子大学や、ご自身のお仕事についてインタビューをさせていただきました。
ヤンゴン外国語大学から日本女子大学へ
ミャンマーでは、ヤンゴン外国語大学で日本語を専攻していました。大学で学んだことを活かすために卒業後に来日し、1年半ほど日本語学校に通いながら、日本の大学への進学を準備していました。当時のアルバイト先で親しくしていた方から勧めていただき、日本女子大学を進学先に決めました。
日本女子大学では、4年次に家政学部家政経済学科の堀越栄子先生(現 名誉教授)のゼミに所属していました。主に公共団体や非営利団体を中国福彩app官方下载対象として、経営や組織での動き方、組織をまとめるために必要な知識などを学びました。堀越先生には今でも気にかけていただき、頻繁に連絡を取り合っています。
交流の場を通してミャンマーをアピール
当時、日本女子大学には留学生が決して多くはおらず、必然的に日本語で話さなければならない場面が多くあったことは、語学力をつけたい私にとって、とても良い環境でした。留学生が多い他の大学だと、留学生同士で集まってしまい、日本語がなかなか上達しないという話も聞いていましたし、日本女子大学という選択は正しかったと思っています。
国際交流課や桜楓会をはじめとした大学関係者のみなさんとの交流の場に数多く参加させていただいたことは、学生生活でとくに印象に残っています。この先、日本の社会に出ていくうえで同世代だけではなく、社会経験を積んだ大人と会話する機会があったことは、日本語の修得にも大いに役立ったと感じています。
また、ミャンマーについて附属豊明小学校でお話させていただいた経験は、社会に出てから母国について話す際に生きています。
母国につながる仕事に就く
最初の就職先は、大手コンビニ企業でした。24時間営業する業態のコンビニエンスストアは日本にしかなく、店員が1人だけでもモノが盗まれないなど、興味を引く部分があり、システムや運営方法を勉強し、ミャンマーへの帰国後にそのノウハウを活用したいと考えていました。しかし入社から2年後、海外事業部に配属されて経営に関わることになり、日本の業態を海外に持ち込むことの難しさを実感しました。とくに日本の企業が海外に進出するうえで悩みの種になるのが、店舗を置く「場所」でした。
日本企業のミャンマー進出を後押しするためには、事業の基盤となる「良い場所」の提供が不可欠だと気づき、2020年に総合不動産サービスプロパイダーである株式会社ザイマックスへ転職をしました。現在は、宅地建物取引士の資格を取得し、不動産所有の戦略サポートを行っています。
仕事をするうえでは、相手の意見や考えをまずは聞くことを大切にしています。どんなに無理難題を言われたとしても、いったん相手の話をすべて聞いてから、現状と自分の考えを共有することで、仕事が円滑に進みます。まず話を聞くことは相手に好印象を残すことにも繋がると考えています。
今の日本女子大生へ
社会に出てとくに感じたのは、日本では営業職で活躍している女性が多いなということです。私は営業職では無いのですが、女性は資料の作成や細かい点に気づけるという点で男性よりも営業のセンスがあるのではないかな、と思います。もし営業職に興味を持っている方がいたら、自信を持って挑戦してみてほしいです。
また、学生のうちは幅広い属性の人とコミュニケーションをとってみてください。時間を作って色々な人と話していくうちに、社会に出るうえで知っておいた方が良い、日本の歴史などのさまざまな知識が自ずと学べるはずです。その経験は、就職活動でも、社会人になってからもきっと生かすことができます。
プロフィール
NYEIN NYEIN EI ニェンニェンイ
2012年3月に日本女子大学の家政学部家政経済学科を卒業。卒業後は大手コンビニ企業に7年間在籍し、アジア地区のマーケティングマネージャーなどを務める。現在は株式会社ザイマックスにて、企業や銀行に対して不動産所有の戦略サポートを行っている。
interviewを終えて
本当に人生のうちに成し遂げたい目標は、大学生のうちに焦って探さなくとも、社会人になり新たな視点を得てからも見つけられるものなのだな、と改めて実感しました。
何事にも前向きに挑戦し続けるニェンさんの姿を追いかけるように、私もチャレンジ精神を忘れずどんどん自分を磨き上げていこうと思います。
(JWU PR アンバサダー/文学部英文学科4年 中村碧依)