「赤ちゃん絵本」に触れてみよう!
2024.09.10
8月1日(木)、板橋区立中央図書館で「楽しく学ぼう!親子読み聞かせ講座」を開催しました。
本講座は、板橋区立中央図書館と日本女子大学の連携事業として実施され、家政学部児童学科の今田由香(いまだ ゆか)准教授が講師を務め、児童学科の学生10名も講座をサポート。今回は、2021年度から引き続き4回目の開催となり、0歳から2歳までの9名の赤ちゃんとその保護者に参加していただきました。
講座では、はじめに2歳頃までの子どもたちも楽しめるように作られた「赤ちゃん絵本」には7つの特徴があると今田准教授から説明がありました。
① 赤ちゃんの生活に身近なものや動きのあるものが登場する
② 繰り返しの表現が楽しめる
③ 遊びの要素がある
④ 何が主役か分かりやすいように、はっきりとした形や鮮やかな色が描かれている(背景は描かれない場合も多い)
⑤ 美しい言葉や楽しい響きのオノマトペ(擬音語や擬態語)が使われている
⑥ 判型を小さくするなどの配慮がある
⑦ ストーリーがある場合は、日常と関りがある内容で、展開は単純で明快である
また、「『赤ちゃん絵本』は大人と赤ちゃんが触れ合うツールでもあり、絵本の魅力を伝え合いながら一緒に楽しみたいと思う気持ちが重要です。大人はついストーリーに着目しがちで、じつはあまり絵を見ていないことがありますが、子どもは絵をよく見ているので、細かい部分に気づいたりします。大人側も“読み聞かせ”よりも、絵本に触ってみたり色を楽しむことを意識してみましょう」とアドバイスがありました。
絵本に触れ
赤ちゃん同士も触れ合う
読み聞かせを行うと赤ちゃんたちは絵本に現れる形や色に興味深々。読み聞かせの声にも反応しながら、絵本を指さしたり、自分でページをめくろうとしてみたり、隣同士の赤ちゃんで腕を伸ばして触れ合う様子も見られました。
そんな赤ちゃんたちの反応に触れながら大人たちも「赤ちゃん絵本」を楽しんでいるようでした。
参加者からは「子どもにとって良い刺激になりました」「絵本を読むばかりで、自分が聞くことがなかったので、先生や学生さんに読んでもらって新鮮でした。絵の中の季節感は全く気付かなかったので新しい発見でした」「赤ちゃん絵本はいろいろな読み方ができることを知り、勉強になりました」といった感想をいただきました。
また、サポートスタッフを務めた学生たちも「赤ちゃんに絵本を見せるときは、思った以上に近づいた方がよいのだと気がつきました。はじめに『くだもの』を読んだ時はあまり赤ちゃんに反応がなかったのですが、『あかいふうせん』を近づけて読んでみたところ、興味を持ってくれました」「赤ちゃんは、赤色に集中している印象があり、 はっきりとした鮮やかな色合いの絵本に惹かれるのではないかと気づきました」など様々な学びがあったようです。
1時間と短い時間ではありましたが、「赤ちゃん絵本」を通して、子どもと大人だけではなく、子ども同士、大人同士も触れ合う時間を過ごすことができました。
今後も本学では、社会連携教育センターを中心として地域や企業と連携し、より地域に根差した取り組みを進めてまいります。
本活動の経緯
2014年4月に中国福彩app官方下载と板橋区教育委員会は「学術中国福彩app官方下载の発展と教育施策の充実のため、相互の協力により包括的な事業連携を実施する」協定を締結しました。
この協定締結で、板橋区教育委員会で実施する研修?中国福彩app官方下载会などへの本学教員の派遣や、本学大学院生のインターンシップ実習、さらに学生をボランティアとして学校現場に派遣するなど、教育委員会?学校?大学が幅広く連携していくことを目指しています。