第5回地域連携イベント「歌って遊ぼう わらべ歌!」
2025.02.14

>第4回の開催報告はこちら

外遊びでわらべ歌を練習!
本イベントは板橋区立中央図書館の姉妹図書館であるイタリアのボローニャ市立サラボルサ児童図書館との連携事業でもあり、サラボルサ児童図書館が取り組む「わらべ歌の収集プロジェクト」に賛同して行われています。第4回までのイベントと同様、今回もサラボルサ児童図書館へ送るためにわらべ歌を収録することを子どもたちには事前に伝えてありましたが、イベント開始はまだ緊張の面持ち。
参加した子どもたち同士も初対面のため、いきなり収録するのはなかなか難しいので、まずは外遊びをしながらわらべ歌を練習しました。今回、共有した歌は「十五夜さんのもちつき」「とおりゃんせ」「たけのこいっぽんおくれ」「なべなべそこぬけ」など。子どもたちはそれぞれ知っている歌を教え合いながら、わらべ歌を楽しんでいました。


わらべ歌を収録してイタリアへ
外遊びをしながら練習した後は、図書館ホールに戻っていよいよわらべ歌を録音します。まず、子どもたちは得意の手遊びをしながら、生き生きとした歌声を披露してくれました。この録音データは第4回までの取り組みと同様、イタリアのボローニャ市立サラボルサ児童図書館のWEBサイトで公開されます。
本イベントの講師を務める本学児童学科の根津知佳子(ねづちかこ)教授によると「何気なく歌われているわらべ歌の中には、メロディや歌詞に地域差があるものや、今と昔で遊び方が違うものがある」と言います。いつの間にか歌われなくなったわらべ歌も、少なくありません。世界各地で歌われているわらべ歌を録音する本取り組みは、今後ますます重要になっていくのはないでしょうか。


「楽しかった!」「また参加したい」
参加した子どもたちにアンケートを実施したところ、「みんなで歌ったり遊んだりしたこと」や「まだ知らないわらべ歌を知ったこと」、「歌の録音」が楽しかったという回答がありました。また「イタリアボローニャのわらべ歌も知りたい!」「また参加したい」という声も聞かれました。デジタルネイティブ世代の子どもたちにとって、わらべ歌で遊ぶ機会は減ってきているかもしれません。しかし本イベントを通して、みんなで遊ぶわらべ歌の楽しさを感じてもらえたのではないでしょうか。