\JWU PRアンバサダー/ 社会で活躍されている卒業生インタビュー 第3弾!
2025.03.06
こんにちは。JWU PR アンバサダーです。
日本女子大学には、さまざまな分野で活躍されている卒業生がいらっしゃいます。そこで今年度も5回にわたり、「社会で活躍されている卒業生インタビュー」をお届けします。本企画では、私たちがインタビューをとおして日本女子大学で学ぶ意義や、卒業後の社会での活躍を深掘りしていきます。
第3弾は、本学文学部日本文学科を2023年に卒業され、現在旺文社にお勤めの大辻凜さんです。今のお仕事内容から大学時代でしかできない経験、学生のときに絶対しておいた方が良いことまで貴重なお話を、JWU PR アンバサダーのN.I、N.Eの2名が伺いました。

—— 現在のお仕事についてお聞かせください。

—— 現在のお仕事を選んだ理由を教えてください。
大辻さん:自分の「好きなこと」と「得意なこと」が重なる仕事だと感じたからです。学生時代にアルバイトをしていた個別指導塾で、自身の担当した塾生が当初合格は難しいと言われていた志望校に合格したとき、自分のこと以上にうれしいと感じました。そのときに、私は「誰かのチャレンジを応援すること」が好きなのだと気づきました。文章の読み書きは昔から得意だったため、それらをかけ合わせられる場所に就職したいと考え、辿り着いたのが旺文社です。日本女子大学に入学した当初、卒業後は教員になりたいと考えていましたが、入学して学んでいく中で教員だけでなく、さまざまな可能性があることに気づきました。

—— 就職活動のエピソードや就職活動をする上で大切なことはありますか。
大辻さん:旺文社のエントリーシートを作成したときに学生時代の趣味?特技の欄があったのですが、「友達の誕生日を全力で祝う」と書きました。本社の方には学生らしくてかわいいと好評だったと後から伺いました。コロナ禍でできることが限られた時期だったからこそ、学生時代の思い出として印象に残っています。
また就職活動で大切だと思うことは、物事を咀嚼して分かりやすく伝える努力です。就職活動の面接で、長々と話し続けると何を伝えたいのかが分かりづらくなってしまいます。聞き手のことを考えながら話したり、読み手のことを考えながら書いたりする力は就職後も必要だと思っています。
—— お仕事の中で「日本文学科での学び」がどのように役立っていますか。
大辻さん:正直にお話すると、日本文学科での学びが「直接」今の業務に関わる機会は少ないです。太宰治も松尾芭蕉も、私の日常業務を助けてくれないからです。しかし、日本文学科で培った「未知の文章に怯えないチカラ」は、社会に出てからも本当に役立っています。文学部での学びは「解読」「深掘」の連続でした。読めそうで読めないものをひたすら読む中で得たものは、文章と地道に向き合う持久力です。また、日本文学科では何千字も書くレポートがたくさんあったため、書くことや読むことの忍耐力も培われ、日本文学科で学ぶことができて良かったと思っています。
—— 学生時代のアルバイトについてもお聞かせください。
大辻さん:先ほどお話しした個別指導塾で、塾講師をしていました。今は、塾講師のアルバイト時代のように、直接1人の生徒に学問を教える立場ではないのですが、その代わりに、全国の多くの人に影響力のある「書籍」と「教材」という形で「誰かのチャレンジを応援」し続けています。
—— 日本女子大学を志望し、入学を決めた理由、学科を選んだ理由を教えてください。
大辻さん:きっかけは古典が好きだったことです。高校時代、古典の先生が「女子大の入試では古文の記述問題が出題される」と言っていたのを聞いて、女子大に興味を持ちました。そして、日本女子大学のオープンキャンパスに参加した際に在学生の先輩たちが口を揃えて良い大学だと語っていたことが決定打となりました。当時、入学前はどんなに良い大学に思えたとしても、入学後には粗が見えてくるものだと思っていた私にとって非常に衝撃的で、志望校を日本女子大学に絞って受験しました。

—— 大学生活で印象的だった授業を教えてください。
大辻さん:「基礎情報処理」と「応用情報処理」の授業は社会人になった今、非常に役に立っています。先生方が文系学生にも丁寧に優しく教えてくださり、パワーポイントやITに関する基礎的な知識は大学で身につけました。また社会の構造や投資などを学んだ「キャリア科目」は、これぞ「実学」だと思います。そのほかに、「特別教養科目」のゲスト講師を迎えた講演会が印象に残っています。日本女子大学のOGで弁護士の資格を持っている方やホームレスの支援を行っている方のお話は今でもよく覚えています。
—— 卒業論文の内容を教えてください。

—— 先輩から見た日本女子大学の印象を教えていただけますか。
大辻さん:周りを気にせず自分のやりたいことに素直な人が多い印象です。日本女子大学は女子大なので異性の目がありません。友人と切磋琢磨して自分のやりたいことを探求でき、やり通すことができたと思います。また、就活のサポートが手厚く、時期に乗り遅れることなくさまざまな情報を得ることができました。女子大だからこそ提供される情報も多く、たとえば「くるみん」というマークについて教えてもらったことは就活で役立ちました。「くるみん」は子育てサポートに特化した企業が厚生労働大臣から認定された証。女性の生涯のキャリアを考える際に、必要な視点の1つだと思います。
—— 「日本女子大学で良かった」と思うポイントはありますか。
大辻さん:先生方の面倒見が非常に良いことと、学生の自主性を重んじる風土があることです。日本女子大学は全員が卒業論文を書く必要があり、基本的に自分の興味がある中国福彩app官方下载分野のゼミ(中国福彩app官方下载室)に所属するのですが、日本文学科はゼミごとに全く雰囲気が異なるのがとてもおもしろいと思っていました。私は福田安典教授のゼミで「ゼミ長」という取りまとめ役をしていましたが、その年のゼミ長の人柄によってゼミの雰囲気が大きく変わるほど、福田先生は学生の自主性を尊重してくださっていました。

—— 最後に日本女子大学の学生に向けてメッセージをお願いします。

同じ日本文学科の先輩である大辻さんにお会いできたことで働く女性のお話を等身大の声で聞くことができ、私にとって非常に貴重な経験となりました。
就職活動の体験談も印象的で、また大学生活の中で興味のある分野「教育?教材」を見つけ、卒業論文を執筆しながら教育は普遍的ではないと気づき、入社後も教育のために適切な教材を創造し続けているというお話には感銘を受けました。私はまだ将来の明確なビジョンがありませんが、大辻さんのお話をお聞きして誇りをもって仕事をし、社会貢献できる存在になりたいと思いました。そして、いつか私も後輩にインタビューされるような卒業生になりたいです。